折角全日本前だし、アレコレ書きたいネタがあったのですが、やっぱりこっちから先にします。先日の姐さん、答えです。の続きです。(またかw)
あちらの姐さんのブログ増えないかなあって記事本文読んでいただくとわかりますが、この記事は「1人1記事でもいいから得意分野に絡めてフィギュアスケートのことを書いてみません?」って呼びかけなんですよね。(ただその記事内容が問題なんだけどさ…)
そしてその例として浅田真央が戦ってきたものというサイトを提示していらっしゃいます。このサイトね…最近またTwitterでよくまわってくるんですけど、フィギュアに興味なかった層が嫌韓つながりでRTしてるのが気になるんですよ。何にも知らない人がみたら信じちゃうのかしら?
あ、私は割とこのサイトが出来た初期にこちらを見てます。見てすぐ「ハイハイ、電波電波」って感じですぐ閉じました。気分悪いんでそれからほとんど見てません。今回姐さんの記事から久しぶりに飛んでみたのですが…FBコメント欄が追加されてるんですね。これはサイト主が追加したのかそれとも@wikiの仕様なのかわかりませんけど、愕然としたのはね、コメントしてる人、いるのね…実名で…
鵜呑みにして踊ってる人がお気の毒なのでちょっと反論記事を書いてみたいと思います。反論する以上ちゃんと読まなきゃ!と思って全部熟読しましたが(前回は最初の数行読んであとは小見出しすっ飛ばして見ただけなんでちゃんと読んだの初めたかもしれません)なかなかの苦行でしたわ。
…で本題に入る前に。私このサイト主知ってるんですよ。ってもリアルな知り合いって訳では勿論ありません。Yahoo!掲示板のスケートカテゴリ(以下スケカテ)の真央トピに出入りしてらっしゃったんですね。で、ご本人(仮にOさんとしておきます)があのサイト作ったの僕です^^って投稿してたんで。でその頃応援動画や、真央神社や、掲示板の避難所をOさんが作っていたんですけど、「作りましたよ」ってコメ投稿してからあのサイトにリンク先できてたんで間違いないです。正直「え…この人だったの…?」って感じで私はドン引きしていたんですけど、真央トピでは「そうだったんですか!」「素晴らしい!」って感じの反応でなんだかなぁと思ってました。
当時のスケカテは結構荒れてましてね。タチの悪いのがいたので投稿者が徐々に減ってる時期でした。ロムしてた人は結構いたと思いますよ。投稿自体が少ないので外部サイトつかってアンケートを取るってのが流行ってましたね。この選手についてどう思う?とかこの結果は納得できる?みたいな感じで。そんな流れのなかでOさんがアンケート作って回答募集してたんです。
ちょっとうろ覚えですけど、浅田選手と鈴木選手のどちらに感動するか?みたいな設問でした。どっちが好き?だったかも。いや、どっちが芸術的か?だったかな。でもって設問の答えが4~5あったんですが、設問が恣意的なら答えも恣意的でしたね。どっちに転んでもあっこちゃんを貶める内容になってるやん…orz となったのを覚えています。
流石にその時は同じく真央トピのEさんという人が「ちょっと鈴木選手に失礼では?」とやんわり注意していました。Oさんは「鈴木さんをsageる意図はなかったのですが不快にさせてしまったらすみません」と鈴木選手とファンに謝罪するコメントを出して答えを設定しなおしていたんですけれども…注意されないとわかんないのか…とちょっと衝撃でした。
マオタさんたちはよく「日本人選手すべて応援!」なんて言ってるんですけど、実は違うんですよね。浅田選手を脅かさない選手だけを応援しているんですよ。その証拠に安藤選手の叩かれっぷりときたら酷いもんでしょ?
で、なんでそういう話したかっていうとね、このサイトを作った人はアサダ至上主義というバイアスかかりまくりですから注意してくださいね、ってことです。それが頭にないと騙されちゃいますからね。
凄く巧妙だなと思ったのは彼はこのサイト中で『私は決してキムヨナが嫌いなわけではありません。』とか『間違えてほしくないのは、このレポートが「キムヨナ批判」ではないということです。』とか『むしろ、キムヨナもある意味では被害者であるといえると思います。』という発言を繰り返す事によって、一見自分が公正であるかのようなポーズをとっているところです。読んでみると違うんですけどね。立派なキム・ヨナ批判にしか見えません。相手を尊重しているふりして実は中傷しまくりという一番卑怯なパターンです。嫌韓です!キム・ヨナ大嫌い!と宣言してるブログのほうがいっそ清々しい。
さて。サイトの内容に行きましょう。この記事は長くなりますよw
私は最初に『見てすぐ「ハイハイ、電波電波」と思いサイトを閉じた』と書きましたが、それはこの部分です。
私がフィギュアスケートを見るようになったのは、リレハンメル五輪のシーズンのグランプリシリーズ、NHK杯からですから、もう17年になろうとしています。
残念ですがリレハンメル五輪シーズンに「グランプリシリーズ」はないんですよ。勿論NHK杯はありますけどね。いろんな大会を集めてシリーズ化したのはこの後なんです。最初はチャンピオンシリーズ、その後にグランプリシリーズ。でもってですね、昔から観てる人はテレ朝の「世界一決定戦」煽りに閉口してる人多いんですよ。視聴率の為とはいえね…世界一?ちげーよ!ってね。だから古くからの熱心なスケートファンで伝統あるNHK杯の説明として「グランプリシリーズ」なんて言う人は殆どいません。だもんで見てすぐ「電波電波」ってなるわけ。17年前云々とさも古参のスケヲタのように聞こえますけど導入部分から嘘なんですよね。こういう基本的なところでボロが出るともう読む気しないです。
【1.はじめに】のそれ以外の部分はどう読んでもヨナ批判にしか見えませんので割愛。
【2.トリノ五輪後に4年がかりで浅田真央がされてきたこと】について。
ヨナに有利で真央に不利なルール変更が行われてきたって主張です。無いです。
そもそもスポーツのルールで「1人の」選手に不利で「1人の」選手に有利なルール変更なんてありえません。当たり前です。すべての試合は同じルールで行われているからです。ルールはすべての選手に適用されるものだからです。
そのルールを熟知し戦ったのがヨナ、ルールを生かし切れなかったのが真央ってだけです。結果がヨナ金真央銀だったからヨナに有利な変更だったように見えるだけ。卵が先か鶏が先かみたいなもんです。
っていうか他の選手に失礼じゃないですか?ロシェだって未来だって安藤だってバンクーバーで金を獲る可能性はあったんですよ。同じルールで戦って結果がそうなっただけです。ルールに即して精一杯挑戦した選手に失礼です。
選手は真央&ヨナだけじゃないんですよ。ジャンプは選手によって得手不得手があります。エッジジャンプが得意な選手、トゥジャンプが得意な選手、ルッツが跳べてもフリップが不正エッジになってしまう選手、その逆の選手…ルールの改正は色々ありましたけど、戦略を立てやすくなった選手とそうでない選手、いろいろいたはずです。その上でみんな頑張ってるんじゃないんですか?2人だけを見比べて一方に不利で一方に有利だなんて見方しかできないの?視野が狭すぎます。キミーファンが狙い撃ちされた!ルールに潰された!抗議抗議!なんて騒いでいましたか?ナンセンス。
でね、ここにはさもヨナに有利なルール変更ばかり行われてきたかのように書いてますけどね、果たしてそうでしょうか?
実は浅田選手の最も大きな武器、3Aの基礎点は何回かに分けて上がっています。3Aは他には女子では中野選手が入れていましたけれども、他国の選手では跳んでいる人はいませんでした。これは浅田選手に有利なルールですよね。
サイト主はこのルール変更をご存知なかったのでしょうか?勿論そんなことはありえません。では何故記述されていないのでしょうか?簡単です。浅田選手に有利なルール変更があったことを書けば論が崩れてしまうので意図的に外しているのです。その事実だけでこの検証の信ぴょう性はゼロです。
では当時このルール改正を「アサダルールだ!」と反対した他選手ファンがいたでしょうか?いいえ、いません。女子の3A挑戦は素晴らしいことであり、技術革新はスポーツに大きな興奮と感動をもたらすことをファンは知っているからです。贔屓の選手に不利になるかもしれないからと言ってルール改正にイチャモン付けるのはマオタくらいなもんですよ。他選手ファンでそんなこと言ってるの聞いたことありませんわ。
エッジエラーの厳格化、回転不足の厳格化、ファンの間ではこれからそうなるらしいで、という噂話はされていました。競技団体の下部組織である日本スケ連がそれを知らない訳ないでしょう。そういう情報を素早く入手して対応策を練るのが連盟の仕事でしょ。今後はそういう方向になるって話しは連盟を通じてコーチや選手は知っていたはずです。じゃなかったらそれを見越して矯正していた選手がいるわけないじゃないですか。
実際そういう運用をされるようになってから不正だの八百長だの…グダグダ見苦しい。熱心なファンは「とうとう来たか」くらいにしか思ってませんでしたよ。ルールへの適応が遅れたこととルール改正とは何にも関係ありません。ルールが改正されるなら、対応するのがコーチであり選手じゃないんですか?スポーツってそういうもんでしょ?勝てないからってそれをルールのせいにする競技者なんてみたことないですよ。
っていうか当の浅田選手はそんなことひっとことも言ってませんよね?それどころか基礎から見直しって言ってたじゃないですか。それってルールに適応するためじゃないんですか?ルールに則って戦うために基礎から見直ししてるんでしょ?違うの?
バンクーバー後もルール改正はありました。SPで規定のアクセルジャンプで3Aを跳ぶことが許されるようになりました。3Aの基礎点が上がりました。2Aの基礎点が下がりました。FSでは2Aを跳べる回数が3回から2回に減らされました。3ループの基礎点が上がりました。3フリップと3サルコウの基礎点が下がりました。
これはどうでしょうね?浅田選手に不利なルール変更ですか?どちらかというと私にはヨナに不利な変更に見えますが…勿論だからと言って短絡的にヨナsageだ!なんて言うつもりはありませんけどね。皆さんはどう思われますか?それでも浅田選手“だけ”が不利益を被っていると思われますか?
【3.浅田真央の代わりにプルシェンコが滑ったら・・・ 】
ダンスとペアの採点を比較する人はいないでしょう。同じシングルでも男子と女子は別カテゴリーです。規定の要素も違います。比べる事自体がナンセンス。競技を知らない証拠です。
【4.画像比較 バンクーバー五輪SPにおける浅田真央とキムヨナそれぞれの演技】
フィギュアスケートは滑ってなんぼ。静止画像を比較することに意味はありません。
とは言ってもね…実は私生観戦するまではよく分かってなかったところもあります、正直。たとえば村主選手のスパイラルが何故あんなに高評価なのか、私ずっと疑問でした。
村主選手はスパイラルの時、曲を口ずさんでいるのかなにかをつぶやいているような時がありますよね。それを知ってかテレビでみると上半身とか顔のアップとかのカットが多い。加えて彼女はちょっと柔軟性に欠けるところがあるのでビックリするようなポジション!ってこともないですよね。でも解説者は「安定していて素晴らしいスパイラル」「加点が貰えます」って言ってるから???だったこともあるんです。実際評価良かったし。それがよくわからなかった。
でもショーで生で観てね、納得しました。びくともしないポジション、スムースなチェンジエッジ、猛スピード、しかもその猛スピードをそのままキープしてリンクの端から端まであっという間に到達してしまう。そりゃ高評価な訳ですよ。でも、上半身ばっかりアップで映してるテレビ画面からじゃ絶対それはわからない。
いくら「美ポジ」でも滑ってなんぼ。静止画を並べて比較することはまったく意味無いです。
すんません、息が切れてきたので最後まではちょっと無理でした。てか【5.さいごに】の冒頭読んだら怒りで目眩がしてきたw いいですか、あんたたちマオタの悪行にフィギュアスケートファンが「どれほどの憤りを抱えてきたか」あんたらには分からんのでしょうね。
新採点方式が導入されてから、細かいルール変更は沢山ありました。また、演技の印象とスコアが乖離して見える試合も少なからずあったと思います。フィギュア人気にあやかって無責任に盛り上げたマスコミやルール周知の努力を怠っている連盟にも責任はあるでしょう。でもね、応援する選手に対する思い入れ(愛とはいいませんよ)が強すぎてあることないこと騒ぎ立てる連中ね、もうちょっと冷静になりましょうよ。
フィギュア好きなんでしょ?もうちょっと自分で考えましょうよ。玉石混交のネット上の情報を鵜呑みにし、調べたり考えたりすることを放棄して大騒ぎするのは確かに楽でしょうよ。でもそれ、本当にあなたの応援する選手のためになりますか?フィギュアスケートのためになりますか?
おしまいに私もいっちょ電波飛ばしてみたいと思いますw
特定秘密保護法が成立した翌日でしょうか「武器輸出三原則」の見直しが一部報道機関で報じられたのをご存知でしょうか。
最近一斉に週刊誌を含む各メディアが「嫌韓」に舵を切ったのはなんとなく肌で感じますよね?
仮想敵国に「韓国」あるいは「中国」をしたてて得する人はだれでしょう?防衛予算が復興予算の何倍かご存知?防衛予算が増えても嫌韓が増えたら誰も文句いわないよね?オスプレイ新規購入しても文句いわないよね?
自動車産業の街デトロイトが破綻しましたね。いままでアレだけアメリカにせっつかれてもそのままにしていた軽自動車税、とうとう上がることになっちゃいましたね。この2つ、関連ないと思います?ついでにアメリカの禁止輸入品目を調べてみたら面白いことがわかるかもしれませんよ。
ナショナリズムを煽るための方便としてスポーツが使われだしたとしたら、それは恐ろしい前兆かもしれません。マオVSヨナは目眩ましです。